電子基準点「利尻」
先週、北海道利尻島を訪問しました。地理院地図好きの私が立ち寄ったスポットである、 電子基準点の観光レポートです
電子基準点とは
測量に用いられる「三角点」や「水準点」に並び、全国に整備されている国土測量の基準点です。 技術的には、GPSに代表されるGNSSにより常時連続的に測位されており、 観測成果は国土地理院のウェブサイトにて公開されています
2011年の東北地方太平洋沖地震(3.11)による地殻変動の監視などにも寄与しています。(国土地理院による報告ページ)
利尻島の電子基準点
利尻島ってどこ?
北海道の利尻島は、最北限の島「礼文島」と並んで、最北端の稚内の西の海上にある離島です。 島の北西部に所在する利尻空港の経緯度は北緯45度14分/東経141度11分。北緯45度を越え、北半球の北半分に足を踏み入れることになります。
最終活動期が8千年前の火山島で、その形から「利尻富士」と呼ばれる利尻山を擁します。
電子基準点
利尻島の電子基準点は、島の南西エリア;仙法志~沓形の途中、仙法志久連の集落に所在します。
久連自治会館の裏手の小道に入り、右へ曲がり林道の看板を見ながら左に曲がったところに、 電子基準点のポールが聳えています。


ポール上端の球状の部分に受信装置等が格納されているほか、四角柱の部分に通信などの装置が格納されているようです。
また、これが電子基準点であることを表すプレートが貼られていました

基本電子基準点 No.960501
建設省国土地理院電子基準点は、地上約2万kmの高さを周回するGPS衛星が発信する電波を受信し、 その位置を観測するための施設です。受信データは、つくば市にある国土地理院に毎日転送しています。
この受信データは、土地の測量、地図の作成、地震・火山噴火予知の基礎資料に利用されます。
また、地上測量のための基準標が地面に据えられているはずなのですが、そこまでの観察は叶いませんでした。
つれづれ
本記事を筆頭に、利尻・礼文の旅行について何本か執筆するつもりです。 いつもの遅筆が発揮されてしまっていますが、葬ることなく書き上げたいです…(弱気)

